昨年末まではやれ「暖冬」だの言われておりましたが、年明け1月はとても厳しい寒さで燃料や電気かなり使ってしまい、嫁さんからの仕送りも余分が出ず“きっちり”使い切ってしまうがために、毎月ギリの“綱渡り”生活を余儀なくさせられておりました。
 しかし、2月も下旬になれば急に春めいて来て、最近は灯油の買いだめほんとうにやってよかったのかな??~と少々後悔の念が…。
 まだ風が強いわ冷たいわで、ごるふちゃんの洗車は出来ますが、バイクのメンテナンスまではやる気が起きておりません…💧


さて
 ホンダコレクションホールネタですが、先回からずいぶんと間を置いてしまいました。このまま本シリーズネタは“自然消滅”してしまったと思ってらっしゃった方は多かったのでしょうね。あまり期待されてはいないと思いつつ、好き勝手に書いておりますが、まぁ「趣味だから。」~と生暖かい目で見守っていただければと思っております。

 本ネタは残すところ今回を含めてあと2回…今回は私が生まれる前の時代です。

 「何も、覚えてるわきゃねーだろ!」

~なワケなんですが、またあれこれサイトを探しながら私の感想を書きたいと思います。

ドリームCB350(EXP.)

 この頃のバイクはもちろん記憶が無いのでもう、カッコイイとかそんな基準で撮影して来ました。昔はこういう年代やタイプはまったく意識しなかったんですが、トシのせいなのかいかにも「バイク!」っていでたちに萌えるのです!

 CB250とで排気量バリエーションで発売されたようですね。あの名車・CB72のフル・モデルチェンジがこれ。
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 当時の主戦場は北米ということで、現地ユーザーからはC/CB シリーズの商品力に不足を感じていたそうで、シャシーの構造強化による訴求力アップが主体のモデルチェンジだったようです。

・フレームは2代前のC71の段階でプレスバックボーンタイプ→CB72でパイプ式バックボーンフレームへ進化して、このモデルではセミダブルクレードルへさらに進化したとのこと。

・フロントサスペンションはC71のボトムリンク式→CB72でテレスコピックタイプへフロント・フォーク形式を変更してこの車種ではそのまま継承。。
 ベースモデルと同時発表して、輸出仕様と同じパーツを取り付けた豪華仕様のまま国内販売と、ひと頃の輸出仕様と国内は“別モノ”という差別化をしてないってのは羨ましい話です。今こそ海外仕様と国内仕様なんて分けちゃうと逆にコストが掛かるのですでにやめる方向へ走ってますが「所有する喜び」にも少し目を向けたのですかね。
 毎年小変更を行いつつ、のちに「セニア」というモデルを投入、フロントディスクブレーキを取り付けたようです。宣伝文句には
「ドリームCB750 Four と同じディスク・ブレーキを装備。」~とフラッグ・シップモデルのイメージを添えながら綴ってます。
 名車・CB72 のイメージを継承しつつ、グッと現代のネイキッドスタイルバイクへスタイルを進化させたCB350 Exp. 。少し直線的な、シュッ!~としたデザインで、ストライプが走るかっこいいタンクを載せた、光るエンジンが印象的な1台でした。

エルシノア

 アメリカはロサンジェルス郊外の湖の名前で、その界隈で毎年開催されるレースのタイトルからいただいた名前…ということですね。あれこれ調べて初めて知りました。ステキ❤

 ホンダさんは世界GP や Isle of Man T.T. などで数々の栄冠を獲得しましたが、オフ関係は1968年にスズキ「ハスラー」,ヤマハ「DT」がホンダの4ストオフマシンを置き去りにして、瞬く間に世界チャンピオンになって「世界のホンダ」のプライドを打ち砕きました。
 ホンダファンの方ならみんな知っている、ヤマハへのライバル意識が高かったことと、2サイクルエンジンの開発はあまりやりたがらなかったオヤジさんが部下から直談判されて開発を承諾、完成したCR250(競技専用車)がこの車体のベースになったのですね。
 翌年保安部品を追加して公道仕様エルシノア「MT250」~として発売した流れだそうです。ちなみにホンダが本格的2ストマシンを開発したのは事実上初めてと言える1台。歴史的なマシンですからホンダの名車になるのは当然と言えますね。
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 なんつっても、それまでホンダは2スト市販車といえばそこからかなり遡って「ドリームD型」になるそうで、その間24年ですって!逆を言うとそれだけハスラー&DT1などがホンダを揺り動かすほどのマシンだったっつことですよね。

<ヤマハ「DT-1」>
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 だから今でも同シリーズのファンが多いのですね。
 同車は開発当時ワークスレーサー「RC」をオフマシンで与えられたそうで、ホンダの本気ぶりがわかりますよね。
 もうひとつ、「MT」は6年後になんと!あの「MT50」で復活したということも付け加えておきます(笑)
 広告はあの超有名俳優・スティーブ・マックィーン氏出演でやり、同氏が関わった広告はこのエルシノアだけだったそーです。どンだけインパクトのあったマシンだったかということですよね。
 私いつも思うのは…
 この時代の2ストオフマシンのマフラーはみんな“新巻鮭”みたいなカタチをしていることですwww

SL350

おおざっぱに言うと、ホンダの市販車は
CB(ロードスポーツ)
CL(デュアルパーパス(スクランブラー))
~と棲み分けされており、中でもCL をよりオフロード寄りの設計にしたのがSL ということですね。
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 のちに同シリーズはオフロードモデルのXL 2ストは先ほど紹介しましたエルシノアMT シリーズへと分岐進化して行くんですね。この間に小排気量でXE ってのも派生しました。マイナー車ですが型名だけは聞いたことある方もいらっしゃるかもしれません。

 前項で2ストオフマシンの本格化が始まっていたことで、いままでオン車の“改装”程度で商品が成立していたのが、きちんとした目的別の“棲み分け”をしていかなくてはならない流れになって、ますますオフ寄りの設計にしたのですね。アメリカだと広大な土地…国立公園なども日本では比べものにならないほど広大なですからクルマやバイクでの移動が主になりますし、土地整備されていない場所へも入って行くことを考えなくてはいけなくなり、本格的な足周りを持った車体が必要になって、もうオン車の改装程度ではニーズに合わなくなりそうなことが見えて来たのですね。もちろんレジャーメインの需要なんでしょうけれど。
 元がオン車ですから、エンジンもツインシリンダー。なめらかで乗り易いでしょうけれど、最初期型が出た時は160kg超えだったといいますから、400 c.c. クラスに近かったんでしょうか。すぐ軽量化したそうですが、発売半年でやったって、いまやったら騒ぎになったかもというモデルチェンジ…大胆ですよね。昔ハイラックス・サーフが「パワーが足りない。」~とエンジンのパワー・アップをモデルチェンジ1年で外観の変更も含めて着手し旧ユーザーのひんしゅくを買った…っていう話は覚えていますが、それよりさらにスゴい💧
 SL はその後もっとオフロード寄りになってXL になって姿を消したそうです。

CL450

 昔はカフェとかスクランブラースタイルなんてまっっったく!興味無かったんですが今見たらすごく魅力的なカタチをして見えるんですよね~。
 これに関する資料めいたサイトはほとんど無く、所有者各位の個人サイトしか情報源はありませんでした。それも読ませていたたくと
「オレのバイク見てよ~♪」
~ってとこが圧倒的で解説までやってくれているサイトは皆無でした💧
 最低限言えることは、1965年発売のベース車・CB450 の存在を知っておく必要があるようですね。
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CB 450 は当時世界中で売れていたトライアンフ・ボンネビルT120 という名車を超えなければ名実ともに「世界のホンダ」にはなれないのだと開発された車体だったのですね。それでなくてもIsle of Man T.T. や世界ロードレース選手権クラス別王者の名を欲しいままにしていた同社としては「目の上のたんこぶ」だったわけです。しかし逆に考えれば、ホンダほどの技術力があればなにも、トライアンフへ対してフル・スケールでのガチ勝負ではなくても450 c.c. で同等以上のパフォーマンスを出せるとの算段からの排気量設定だったとネットでは書かれており、同社初の市販車でのDOHC ヘッド搭載車になったそうです。それのスクランブラータイプがこのバイクで、しかも発売当時~2年間輸出専用車とのことでした。これも先ほどSL350 の項で書きました、アメリカ独特の“ご当地事情”が絡んでいたのかもしれません。


 この時代のスクランブラーなどは、対米輸出が前提なせいか色味も派手で、ターコイズとかブルーとか、なかなか(笑)最新だといまはネオレトロバイクブームなのでまた70年代後半くらいのに戻ってますよね。
 今が70~80 年代に差し掛かるくらいのにネオレトロですから、次はCBX400F のネオレトロ Ver. とか来てくれないかな~。

 今回は知らない時代のホンダ車でしたので、ここまで書くのにあたこちサイトを拝見して参考にさせていただき、私なりの解釈などで書かせてもらいました。かなり大変だったけれど、調べれば調べるほどおいたちなど理解が深まってとてもおもしろかったです。同社のほかの車種発売背景や時代がどう動いていたのかも合わせて興味深かったです。
 かなり長くなってしまいましたが

・当時の最先端デザイン。

・当時のハイ・メカニズム。

・目標とするもの(競合他社製品)

~など、この時代のバイクたちはとても輝いています。
 もちろん、今でも。

(次回最終回。)